2018年9月6日未明、北海道で観測史上初の最大震度7の大地震が起きました。
『北海道胆振東部地震』と命名されたこの地震、いぬキャン夫婦も震源地から50km圏内で震度5強を観測した地域に住んでいました。
当時、台風21号の被害も重なり、自宅は結構なダメージを受けた反面、家族も愛犬も皆無事だったのが何よりでした。
ちょうど、我々夫婦はキャンプの道具を集め始めていた時期で、ライフラインの断たれた中、大いに活躍してくれたのがアウトドアグッズでした。
今回はそんな経験を踏まえ、当時の様子を振り返りながら実際に使ったキャンプ用品を紹介してみます。
目次
停電時に役に立つアイテム
地震が起きたのは深夜3時頃。
ベッドの中で携帯ゲームをしながら寝かかった頃に大きな揺れを感じ、すぐに妻を叩き起こしました。
私は愛犬ぽーちゃんを抱きかかえ、妻を先導に車のある駐車場まで駆けました。
自宅は結構な築年数が経っているので大きな地震があった場合は屋外に逃げようと、常々妻とは話していました。
あとは、田舎町なので車が無ければ助けを求めに行けないかもしれないので、動揺しながらも車のキーだけは持ち出していました。
しばらくして、自宅に戻ってみると電気が付かないことに気付きました。
あれだけの揺れがあったので予想はしていましたが、いざ電気が付かなくなると「いつ復旧するの?」という不安に駆られました。
ちなみに、我々の地域は地震発生後2日目には電気が使えましたので、近隣の地域に比べると早い復旧でした。
LEDランタン
照明器具が無くても物が見えるのはせいぜい夕方まで。
日没後にすぐに就寝するのも一つの手かもしれませんが、やはり照明器具は必須です。
特に地震発生直後は気持ちも落ち着かないですし、余震への備えをする為に自宅で物を探したりすることもあると思います。
ちょうどamazonで届いたばかりのジェントスのLEDランタンがあったのでそれを使用しました。
一昔前までは「停電時にはロウソク」がメジャーでしたが、近年では火災の恐れからロウソクの使用は控える様呼びかけられています。
スマホにもライト機能は付いていますが、情報収集や安否確認で使用する貴重なツールですので、そこでバッテリーを消費するのは勿体ないです。
私の購入したLEDランタンはジェントスのSOL-036Cなのですが、コレ本当におススメです。
コンパクトで軽量なのにも関わらず申し分のない明るさです。
テスト用電池でしたが、電気復旧までの間で電池交換はしませんでした。
そして私が一番良いと思ったのが、単三電池で動くというところです。
結構単一電池を使用するLEDランタンが多いんですよね。
乾電池って単一や単二より単三の方が良く使いませんか?
我が家で壁掛け時計やテレビのリモコン、多岐に渡って単三電池を使用しているので必ず家にはストックがあります。
防災グッズという観点で見れば、相当優秀だと思いますよ!
更にお勧めしたいのが『キャリー・ザ・サン』というソーラーランタンです。
詳しくは【LED】軽くておしゃれで実用的なソーラーランタン『キャリー・ザ・サン』は超おススメ!の記事にまとめましたが、端的に言うと「軽い!」「電池不要!」「明るい!」の三拍子揃った優れものです。
キャンプのサブランタンとして購入したのですが、防災グッズとしても適してます。
そこまで高い物でもないので、ご家庭に1個でも準備しておくと安心ですよ^^
キャリー・ザ・サン ミディアム CARRY THE SUN Medium
モバイルバッテリー
アウトドアグッズではないのですが、あまりにも使用頻度が高かったので紹介させて頂きます。
上述しまたしたが、現代においてスマホは平常時も緊急時も必要不可欠なツールとなります。
しかしながら充電が切れてしまえば何の役にも立ちませんから、停電時でも充電ができる準備が必要ですね。
目安として2,500~3,000mAhでスマホ1台分がフル充電できると言われています。
我が家は夫婦で二台のスマホを所有していますので、10,000mAhのモバイルバッテリーを購入しときました。
1.5~2回分はフル充電できる計算になるので、省エネで使えば数日間は耐えられます。
余裕があればもっと大容量のものを揃えても良いと思いますが、我が家は10,000mAhで十分でした。
モバイルバッテリー Anker PowerCore 10000
断水時に役に立つアイテム
厳密にいうと、私たちの住む地域は奇跡的に断水が起きませんでした。
しかしながら、いつ断水するかもわからないので、事前にシンクやバスタブには水を貯めておきました。
ウォータータンク
シンクやバスタブに貯めた水は飲料としてはちょっと…と思い、ウォータータンクにも貯めました。
万が一、断水してしまい水を貯めることができなかったとしても、給水車や給水所へ持ち運ぶのに便利かと思います。
ワンコをはじめとするペットがいる場合も飲み水の確保は必須ですので、サイズが大きい方が良いかもしれませんね。
使用しなかったが状況によっては役立ちそうなアイテム
場合によっては様々なものが使用できない可能性があるのが災害というものです。
私たちの地域は周りと比べると比較的ライフラインの復旧が早く、一番時間が掛った光通信でさえ地震発生から4日目には不安定ながらも復旧しました。
また、自宅の倒壊も起きなかったので家を離れての生活も特にありませんでした。
しかしながらそれは結果論であり、当時はいつ復旧するのか、むしろ余震で更に状況が悪化するのでは、という不安は常にありました。
そんな中、「状況によっては使用するかもしれない」と思い、手元に用意しておいたキャンプ用品も幾つかありました。
正直、屋外で寝泊まりする為のキャンプ用品なので、ほぼすべての道具が防災グッズとして併用できると思っています。
ですので、ある程度厳選して紹介してみたいと思います^^
銀マット
季節によっては冷え込みに耐えながらライフラインの復旧を待たなければなりません。
胆振東部地震も9月上旬、北海道の9月は夏の様な暑さはなく、肌寒さを感じる時期です。
銀マットはその性質上、地面からの冷気を遮ってくれますし、クッション性もあるので体への負担も少なくなります。
もし自宅を離れることがあれば銀マットを持っていこうと思っていました。
ユーザー 折りたたみ式アルミレジャーマット グランドエイト ワイド
寝袋・シュラフ
こちらも銀マットと同様に、自宅以外の場所で寝泊まりするならば持っていきたいアイテムです。
通常の布団一式だと持ち運びにはちょっと大変でよね^^;
先程紹介した銀マットと併用すれば快適な寝床が確保できるかと思います。
WhiteSeek(ホワイトシーク) 寝袋 シュラフ マミー型 最低使用温度 -15℃
カセットコンロ
ガスも止まることがなかったのですが、もし止まってしまったら出番があったであろうアイテム。
キャンプ、アウトドア好きな方だとカセットコンロではなくバーナーを所持している方もいるでしょうが、災害時にも使うならコンビニや量販店で購入し易いCB缶用バーナーやカセットコンロがおススメです。
これは実際にニュースでも見ましたが、ホームセンターでもすぐ売り切れてたみたいで、地震発生後ではほぼ手に入らないでしょう。
もしまだお持ちでなければ、手に入り易い今のうちに備えておくことをお勧めします。
キャンプが趣味なら災害時に強い
アウトドアやキャンプが好きな方なら、ここで紹介したアイテムはたぶん基本中の基本なので、特に驚くような内容ではなかったかもしれません。
そのような方は既に同様のアイテムをお持ちかと思いますので、最低限の防災グッズを備えているというこにもなります。
なにより大事なのが、いざという時に道具を使いこなせることかと思います。
日頃から使い慣れているキャンプ用品であれば災害時でも心強いですよね!
逆にこの記事をきっかけにキャンプに興味を持った方は是非、防災の意味も込めてキャンプ用品を買い揃えてみてはいかがでしょうか^^